2015年1月18日日曜日

オープンバイト(開咬)を矯正装置のワイヤーを使わずにある程度閉じさせる。



矯正治療の世界で歯並びを見る時に、正常とされる歯並びと比べ上の歯並びが下の歯並びよりも出ている上顎前突(いわゆる世間一般では「出っ歯」とか言われる)タイプと、上の歯並びよりも下の歯並びの方が出ている下顎前突(いわゆる世間一般で「しゃくれている」とか言われる)タイプ、正常な歯並びに比べ上下顎の両方が出ている上下顎前突などがあります。

歯並びの不正の中でも矯正治療を行う時だけでなく、通常の歯科診療行う際にも難しくなる咬み合わせがあります。

それは、上下の歯を咬み合わせて口を「いー」と開いた時に、前歯が開いていて舌が見えているような咬み合わせの『オープンバイト:開咬』です。

オープンバイトの矯正治療は矯正専門医でも難しいとされています。

昔からこのオープンバイトになる人には「舌癖(ぜつへき)」と呼ばれる、舌で上下の前歯を押す事で開くという様に言われています。

しかしながら、単純にそう言う訳ではなく私の先生である矯正専門医の富岡直哉先生は、アゴのポジションの変化により前歯部がオープンになり、物を飲み込む際にその隙間を閉じるために舌を仕方なくそこに入れざるを得ない、と述べています。

確かに舌癖だけで開いているのであれば前歯のみに影響が出てくるはずですが、オープンバイトの人のほとんどは小臼歯部辺りまで軽く開いており、大臼歯部のみが接触しているのです。

その証拠にアゴのポジションと歯軸を変化させる目的のマウスピースを使用しただけで、ある程度オープンバイトが改善されているのが上の動画です。

是非ご覧下さい!




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