2015年1月12日月曜日
プロビジョナルレストレーション(機能的な仮歯)の作製方法。KOデンタルとトクヤマデンタルの共催セミナーで使用したもの。
一口に仮歯と言っても、とりあえず作ってスペースをキープするために入れるものと、最終的なセラミック冠などを入れるためにどの様な咬み合わせを与えるかを探ったり、歯肉の状態をコントロールするためのものなど、多くの意味合いがあります。
この動画は僕の師匠である桑田正博先生に教えられた、Functionally Discluded Occlusion(機能的接近離開咬合)とThree Plane Concept(※歯の外形の作製基準)と言う理論を意識してより「咬める」仮歯で最終的なセラミック冠の形態の参考になるように作られています。
これは2014年の11月に「KOデンタル」という歯科のディーラーと「トクヤマデンタル」と言う歯科のメーカーの共催で、僕が講師として30人の歯科医師・歯科衛生士さんなどの受講生に対してセミナーを行った際に使用した、あらかじめ用意しておいた動画です。
ちなみに、動画内で使用している模型は師匠の桑田正博先生が作製された模型で、それを僕が削ってセミナーに使用させて頂きました。
動画内で使っている咬合紙と呼ばれる赤い紙と青い紙の厚みはおよそ30マイクロメートルで、1ミリの100分の3です。
味付け海苔の3分の1くらいでしょうか?
これを重ねて咬み合わせの厚みのコントロールをします。
もっと薄い5マイクロや8マイクロなどの咬合紙もありますが、口の中では立体的で複雑な動きをしますのでそこまではあまり意味がありません。
この様にとても細かい調整を常に行っていますが、調整して思い通りになるととても気持ちが良いものでありますし、患者さんにもとても満足してもらえます。
歯医者さんは大変だけど楽しいというのはこういう所にもあるんです!
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